安全第一、健康第一。
これらを知らない人はいない。
安全や健康は大切ですよね?聞かれたら、みんなYESと答えると思います。
でも、本当に毎日やっている事が、ここに当てはまるのか?と見てみると残念な現状が多いのではないでしょうか?
だからこそ、DLS10周年を迎える今年は、
当たり前を、当たり前にこなしていく、という事にフォーカスしていきたいと思っています。
2023年もDLSポッドキャストをどうぞよろしくお願いいたします。
聞きたい人はこちらから
みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス
ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
2023年がスタートいたしました。
お正月はゆっくりと過ごせましたか?
わたしはというと2015年より常に、1月2日か3日からスタートしていた教師のためのバレエ解剖学モジュール1&2がなかったので、変な感じでした。
オーストラリアはたぶん、ほかの英語圏の国と同じだと思いますが、
クリスマスの方が家族と過ごす時間、お正月は日付が変更になる時だけ重要、みたいな感じです。
日本のお正月のように、こちらのクリスマスは家族と一緒に、ごはんを食べて、親戚が集まったり、親戚の家を回ったりする感じ。
そして26日からボクシングデーという、セールが始まるため、買い物にいそしみます。
ね、日本のお正月と、福袋みたいでしょ?
2023年1月1日からオープンしました、教師のためのライブラリにアクセスしてもらえていますか?
どうです?ってポッドキャストで聞いても皆さんが答えてくれるわけではありませんが、
長い事裏で準備してきて、みんなにとってどういう形にしたら一番便利か?という事を考えて、そして小鬼たちに説明したら、値段が高いと言われまして。
言われたというか、皆の表情に出ていたので、ノンバーバルコミュニケーションを使って、値段設定が間違っていることに気づきましたけど。
発表直前に内容や値段を変更し~なんてことがあったため皆が喜んでくれるといいなと願っています。
ライブラリを筆頭に、今年の8月で10周年を迎えるDLSは
「プロの現場から健康なダンス生活を応援します」というミッションから「生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に」というミッションに変わっていきます。
だから何?って感じですよね。
お客様目線ですと、何も変わりません。
でも、私にとっては、大きな違いです。
今日のポッドキャストでは、今年の抱負というか、この先10年の抱負というか、を皆さんにシェアする事で、有言実行出来るようにさせて頂きたいと思います。
実は、プロの現場、という言葉に違和感を持ち始めている自分がいるのも事実です。
DLSを始めた2012年あたりから2019年まではガッツリとバレエ学校で働いていました。
パフォーマー専門のクリニックでも働いていたし、バレエ団のメンバーから個人的に連絡をもらったり、シフトをカバーしたりもしていました。
バレエ学校を辞めた2020年も、パンデミックでロックダウンだったため、
世界各国にいる卒業生たちがオンラインでエクササイズをやってほしい、と連絡をくれて約1年ほど指導もしていました。
でも今は、特に今年はそういうお仕事はしない予定です。
2021年から意図的に徐々にダンサーからのお仕事を断るようにしてきました。
でも、バレエ学校のゲストとして、2022年は何度かエクササイズ指導もしていました。
心が痛むんですよね、せっかく連絡してくれたのに、断らなければいけないのは。
この人なら、って言われて私に連絡が来るんだけど、ごめんなさいっていうのは辛いです。
だからたぶん、公式には辞めたと発表していても、裏で2020年からずーっと細々とやってきたのだと思います。
昔の私だったら、元パリオペラ座、とか現ロイヤルバレエとかの仕事を断るなんて考えられないですし、
彼らの名前を使ってSNSにアップしたら、きっとお客さんが増えるのも知っているんだけど、
クライアントのプライバシーを守るため、ハリウッドのナントカさんが、というような名前を使わないように、愛ルールがあります。
生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。
この新しいミッションと、今の話がどう関係するのか?
このミッションには、プロ、とか現場、ダンサーという言葉が入っていないんです。
理由は、2023年は確実に、そしてここ数年は一応、バレエ教師とインストラクターたちへのコンテンツを中心に進めていきたいと思っているから。
最近ずっとそうじゃん!というツッコミは置いておいて。
公に発表という意味で、ね。
ポッドキャストエピソード435、436で、日本のバレエスタジオの数や先生の数、そしてレッスンへの意識を見て、まだまだ足りないなと感じたという話をしたじゃないですか。
そこを、自分の中で一旦納得できるまで進めてみよう、と思っています。
でも、それはダンサーへのクラスがゼロ!というわけではありませんよ。
ボディコンはもちろん、佐藤カンナさんに受け持ってもらうボディコンエクスプレス、
そして3年ぶりに来日セミナーを行う時には、ダンサーの足セミナーを持っていく予定です。
でも、いくらダンサーをサポートしても、日々通っているレッスンが良くなかったら本末転倒なんですよね。
先生たちには、月一勉強会で何度もお話していますが、ダンサーはレッスン内容を選ぶことが出来ません。
先生に言われる注意をやるか、やらないか?は選べますが、どんな言葉を言われるか?は選べません。
地方によっては、バレエをやりたいんだったら、スタジオすら選べない事もあるでしょう。
だからこそ、スタジオ訪問や現地セミナーがたくさん出来る環境にいない私は、
先生たちへ情報を提供する事が、結果としてダンサー達のサポートに繋がるのではないか?と考えています。
私が、ダンサーとか生徒という言葉を使う時、年齢はそこに考えていません。
だって、大人からバレエを始めた方でも、バレエレッスン以外の生活があるじゃない?
特に介護世代なんて言われる方々だったら、さらに、健康が大事になってくるでしょう?
そして、年齢が上がっても、将来はあるわけです。
人生100歳なんて言われている日本だったら特に。
これらの話は、既に他のポッドキャストとかでもしたことがあるからDLSコアファンの人は知っていると思うですが、
やっぱりどこかで踏ん切りがつかなかったんだよね。
さっきの「連絡くれたのに、断らなければいけない」というのが心苦しいのと同じように、
ダンサー達を置いていきます、的な意味にもとれるミッションステートメントを発表するまでには、結構な時間悩みました。
とはいえ、現役ダンサーが受講するクラスもやってるし。
とはいえ、ボディコンサークルには学生も参加してくれているし。
みたいな感じで。
仕事の種類としてはね、バレエ学校というバックグラウンドがあるので、
プロを目指す学生と長期向き合う形が、私は一番好きです。
彼らの成長を見ているのは、誇らしくも感じるのと同時に、私もこのスピードで成長しないと!と焦りにもにた感覚があります。
でも、それは、バレエ学校のように長い間、同じグループをコンスタントに見ていなければ出来ないことなんですよね。
そして、それって、深く細く、の世界になります。
広く浅く、ではなく。
そうするとやっぱり、海外在住というディスアドバンテージが邪魔するところが出てきてしまうんですよね。
できる事を100%に行うという事は、
出来ない事はやらない、でもあります。
やらない勇気も必要です。
ライブラリ内のクラスにもなっている「レッスンプランの立て方」では、このコンセプトをお話しています。
やりたい事を選ぶのは大切だけど、やらない事を選ぶのも大切。
生徒の安全を考えたら、発表会が1年に2回あるのは不可能です。
特に発表会の練習のために、普段のレッスンが短縮され、6か月まえから振付が始まる、なんてしていたら、
舞台に出るためのレッスンになってしまい、バレエを上達するための練習ではなくなります。
舞台に出たら上達すると思っている人達がいるんだけど、
舞台に出なくても上達します。
トウシューズを履かなくても上達するし、
毎日レッスンしなくても上達します。
ゴールとして、舞台を使うのは良いと思う。
ツールとして、トウシューズを履くのもいいと思う。
健康のために、毎日体を動かすことはとても素晴らしい。
でも、1つにYESというと、多くのことにNOと言わなければいけない、という
すっごく古い記事でお話したように、吟味すべき点であると思うし、
NOという部分が、生徒の安全や将来の健康であった場合、それは指導者として最低の判断だと思います。
生徒の安全や将来の健康を守るなんて、当たり前でしょ?と思うでしょう?
この質問は、safe dance studioでもしているんですよね。
そうそう、safe dance studioも追ってライブラリに追加されますので、お楽しみに。
- 安全第一
- 健康第一
これらを知らない人はいない。
聞かれたらみんな、YESというと思う。
でも、本当に毎日やっている事が、ここに当てはまるのか?と見てみると
残念な現状が多いのではないでしょうか?
- 安全第一だと知っていても、定期的なポワントの基礎レッスンがない。
- 健康第一だと知っていても、夕方のレッスンが長引いてしまい、寝る時間が削られる。
- 将来を大切にしたい、と思っていても、「発表会前で痛いのは当たり前なんだから、レッスン行きなさい」ってなってしまう。
そういうところがあるんじゃないでしょうか?
きっと当たり前を当たり前に出来たら、ポイ捨てする人はいないし、お年寄りに席を譲らない人もいないし、イジメも起こらないんでしょうね。
だからこそ、DLS10周年までカウントダウンが始まった今年は、
「当たり前を当たり前に」出来るように、私が出来る100%を続けていきたいなと思っています。
そして、私が出来る100%を続けるために、勇気を出して
出来ない、やらない、を伝えていかなければいけないなと思います。
- このケガは私には見てあげられない。
- このトピックは、私はお話出来ない。
- この人達からの仕事は受けない。
など、今まで多くの事にNOと言ってきました。
インクルーシブな学びの場を作るという事は、なんでも屋さんになることではないです。
だからこそ、しっかりと線が引けるように私自身も気を引き締めて、2023年を過ごしていきたいな、と思っています。
明日、1月7日はグランドオープニング期間に
教師のためのライブラリ1年会員証にお申込み頂いた皆さん用の、特別ワークショップがあります。
テーマは「2023年ゴール&スケジュール」。
リアクティブ、受け身な教えから、プロアクティブ、積極的に対策出来る指導者になるためのゴール設定やスケジューリングをしてきます。
そこでも、「辞める勇気」と「当たり前」についてお話していきますので、そちらで、お会いできる皆さん、楽しみにしていてくださいね!
教師のためのライブラリは、セルフペースで勉強出来るオンラインプラットフォームです。
いつでも、どこでも、誰でも勉強したい気持ちがあれば、勉強出来る。
将来バレエの先生を考えている学生さんも、バレエ以外のジャンルの指導者も、
ダンサーをサポートしたい治療家やトレーナーさん、そして自分のために学びたいダンサー達も参加出来ます。
中身の様子が見られるサンプルクラスや、勉強したいトピックだけ選べる1クラスパスなど、
様々なオプションもありますので、DLSサイト詳細をチェックしてくださいね。
では今年も、DLSポッドキャストをどうぞよろしくお願いいたします。
また、来週金曜日お話しましょう。
Happy Dancing
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