DLSポッドキャスト epi419 バレエの経験を生かした職業

ダンサー専門の管理栄養士として、バレエ学校スタッフや、メディカルチームと連携してダンサーの健康をサポートし続けている染原フミさん。

このポッドキャストでは、バレエの経験を活かし、ダンサーをサポートする仕事に就きたいな、と思っている人たちへ、

  • どんな職業があるのか?
  • どんな勉強をしておいたらいいのか?

などをお聞きしました。

 

日本語で、自分のペースで学べるDDDのオンラインコースたちについても情報をお聞きしましたよ。

 

 

聞きたい人はこちらから

 

はじめに

愛: みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョン

プラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。

 

今月1ヶ月、DLS初のゲストと対談ポッドキャスト1ヶ月版でお送りしてきましたが、皆さん楽しんでいただけておりますでしょうか?

 

私はとても楽しかったです。

というのも、この質問を含めて自分が聞きたいことや私が学生だった時に、つまり進路を選んでいた時に知ってたら便利だったなというような質問を集めて聞いているから。

 

ちょっと自分のためっていうところがあるんですが、

勉強やリサーチは時間をかければできるけれど、体験談は体験をしたことがある人だけが語れるものなので、今回ゲストにふみさんをお呼びできてとても嬉しいです。

 

世界の管理栄養士事情

愛: 私はふみさんに出逢うまで、実はダンサー専門の管理栄養士という職業があることすら知りませんでした。

ダンサーの管理栄養士っていうのはオーストラリア、そして世界で見ると摂食障害を外しても外さなくても、多いものなんですか?

結構当たり前にあるものなのですか?

 

ふみ: すごく少ないと思います。

アスリート専門でダンサーも見ます、というのは多いかもしれない。

特に、アメリカだったら。

 

愛: 海外、バレエ学校、だから絶対にバレエダンサー専門の管理栄養士が学校についてくるっていうわけではない?

 

ふみ: それがあれば凄くラッキー。

ほとんどの場合は一番良くて学校が契約している管理栄養士がいて、

その人が外で格安で見てくれるよ、もしくは毎週何曜日のこの時間は生徒のために学校にいるよ。っていうのがat best(よくても)。

 

愛: ダンサーと関わる職業で他にどんなものがあるかの例をみなさんに教えてもらっても

いいですか?

 

ふみ: いろいろあると思うけれど、管理栄養士も理学療法士もそうだしマッサージセラピストもトレーナーもそうだし、

あと、もっと欲しいなって私が個人的に思っているのは、心理士カウンセラー。

 

やっぱりダンサーの世界を理解している心理士やカウンセラーの方がもっといたら、メンタルヘルス系のAnxiety(disorder:不安障害)

Depression(うつ)も摂食障害も増えてきている中で、すごく役に立つだろうなって思っています。

 

愛: 私が働いていたメルボルンのクリニックでは一時期だけなんだけど、ダンサーをよく見ているGP、お医者さん、レントゲンだったりとかMRIだったりを送ってくれやすい人がいた。

今お話しにあったPhycologist、心理士のエリアって、ケガをしているダンサーやアスリートを見るのを専門にしている人もいるし…

 

ふみ: うん

 

*編集注:ここではクリック目線での会話をしていますが、ほかにもダンサーとかかわる仕事はたくさんあります。

医療関係でなければ、イベントオーガナイザー系、シアター内で働く人、レッスンピアニストとか、

衣装、ウィッグ系、特別な役の時についてくる、スペシャルメイクやツアーコーディネーターなんていうのもカンパニーによっては存在します。

バレエ留学生だったら、学生寮スタッフやガーディアンなんかも、ダンサーをサポートするお仕事ですね。

 

ダンサーをサポートしたいと思っている人へ

愛: バレエもずっと続けて習ってきて、漠然とダンサーをサポートするような仕事に就き

たいなぁと考えている学生ダンサーたちがいたとしたら、

これをやっておくといいよとか、こういう経験があるとダンサーと仕事をするときに便利だよっていうアドバイスがあったら教えてください。

 

ふみ: 職業が何であっても自分からreach outする(コンタクトをとる)っていうのは必要だと思います。

やりたいって思ったらそれをすでにしている人に話を聞くだとか、そういう風にコネクションを作っていくことで、自分がスタートする基盤が作れるし、

先輩としていろいろ教えてくれる人もできるので、I would highly encourage and recommend.(とても推奨するし、お勧めする)。

 

愛: 私もふみさんも自分で突っ込んでいった系なのでね。

 

*編集注:私もオーストラリアバレエ団に自分でコンタクトをとって研修させてもらいました。エピソード417でふみさんが言っていたように、彼女も卒業後自分でコンタクトをとってバレエ学校で働いているスーパーバイザーを探した、と言っていましたよね。

 

愛: 他にアドバイスありますか?

ふみ: LGBTQに関する知識だったりunderstanding(理解)を得るっていうのもすごく大事だと思います。

LGBTQIA+もそうだし、トラウマだったり…

すごくシンプルだけど、人とどう接するのが相手に気持ちいい心地いいスペースを与えられるかっていうそういうところにも知識を得られたらいいなって思います。

 

愛: 確かに特に小さい時からバレエ一本でやっていて、お友達もみんなダンスの世界でってなってくると、自分のスタジオ以外の人と接する時間がどうしても少なくなってしまう人たちが多いと思うから。

その部分を積極的に広げていくっていうのは、もし他のダンサーと向き合う仕事をしたいんだったらすごく大事になってきますよね。

 

ダンサーが知っておきたい食事について学べるコースは?

愛: 職業として管理栄養士を目指しているわけじゃないけど無事っていうものがダンサーにつながってることに気がついたっていう人たちで、もっと自分のために勉強したいなと思う人のために、ふみさんは3つのオンラインセミナーがありますよね?

それらがどんな内容でどんな人向けなのか教えてもらえますか?

 

ふみ: はい。

2つが指導者向けで、1つが10代のダンサー向けなんだけれど、

1つ目が指導者のためのダンサーのための食事の基礎を知ってもらうオンラインワークショップで、これは本当にダンサーの食事栄養学の基礎を学んでいく。

 

あとは一番ダンサーの2人から3人に1人はなっている総体的エネルギー不足だとか、それの対応の仕方、予防の仕方を学んでもらうのが、1つ目のワークショップになってます。

 

2つ目が最初のから一つレベルアップしたもので、指導者のための接触障害の基礎知識で、もちろんダンサーに特化した摂食障害の基礎知識。

指導者としてどうやってサインに気づけるかどうやって予防ができるかどうやってをスクリーニングできるかっていうpractical(実用的)な方法を学んでもらいます。

 

3つ目が10代のダンサー向けで思春期、身体が変わってきているもしくはあと少しで合わ

るであろうっていう年齢の子が、

自分の体の変化がどういうことなのか変わっていく体のために自分がセルフケアとして出来る食事っていうものが何なのかっていうのを学んでもらうのが3つ目のワークショップです。

 

愛: 今、スクリーニングという言葉が出てきたけどスクリーニングというのはどういうことですか?

 

ふみ: スクリーニングっていうのはリスクをピックアップするもの。

なので、摂食障害のスクリーニングだったら摂食障害になりやすい子、またはなりかけている子が早めに分かるような質問だったり行動だったりをピックアップするためのツールです。

 

愛: でそれを知っておくと、バレエの先生だったり保護者もそうかもしれないけど

気が付くことができるって言うことですよね?

 

ふみ: そうですね。

愛: このオンラインコースはどこに行くと見つけることができますか?

 

ふみ: はい。

DDDの日本版ウェブサイトのワークショップのタブに入ってもらえれば3つとも詳細と申込方法がわかるようになっています。

 

おわりに

 

愛: では最後にクイッククエスチョンとして、このポッドキャストシリーズを録音した感想をお願いします。

 

ふみ:  愛さんの話すスピードが速い。特に日本語だと!!

愛: それは多分このポッドキャストを聞いている皆さんが思うと思います。

 

この前5月の頭の方、ゴールデンウィークにセミナーシリーズがあったんですが、

それをお家で受けていた方がお子さんがお部屋の隣を通ったっていうことでお母さん早送りで聞いてるの?と聞いてきたそうです。

 

私は普通に喋っていたんですが、セミナーを受けていらっしゃる方はご存知のように、そして私のポッドキャストを聞いてくださってる方だったら存知のように、

私はしゃべるのがとても早いですので、ポッドキャストでは実はゆっくりしゃべるように意識はしているんですが、やっぱりまだ速いということですね。

 

頑張ります。

 

ふみ: All good!

 

愛: 今月1ヶ月、どうもありがとうございました。

DLSにとって素晴らしい9年目のスタートを迎えることができました。

感謝しております。

 

ふみさんのコースの詳細、今日お話しにあったもの、DDDのサイトなど、すべての情報は

ポッドキャストの詳細ページおよび youtubeの詳細ボックスに入れてあります。

 

また後で読み返したいなという人のために、特に愛さんが早口すぎて何を言ってんだかわかんないよという人のために、

文字起こしをしたバージョンもDLSのサイトにアップされていますのでpodcast episode416417418、そして今日のエピソード419を検索して下さいね。

 

では、今週のポッドキャストはここまで。

また来週金曜日、普通のポッドキャストに戻ってお話しいたしましょう。

 

Happy Dancing、佐藤愛でした!

 

 

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