DLSポッドキャスト epi373 バリュー(価値観)を考える

今週のポッドキャストでは、バリューについて考えてみました。

ダンサーの前に人としてどんな価値観を持っているか?がレッスンへの態度や自主練内容を決めてくると思います。

情報に流されそうになった時、努力の方向性が分からなくなったときには、自分のバリューに戻ってみましょう。

 

特にバレエ教師の皆さんは、ほかのスタジオでも「バレエレッスン」は指導しているでしょ?

内容ではなく指導者の腕と価値観が、何百とある日本のバレエスタジオの中で際立つ方法だとも思います。

 

聞きたい人はこちらから

 

スクリプト

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

 

DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス

ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。

 

今日は9月1日にお送りしたメルマガの内容、バリューつまり自分の中の価値観をポッドキャストでピックアップしてみました。

 

よく、愛さんの言っていることは分かるけど、コンクールでないと留学できないでしょ、とか

理想の世界では、正しくレッスンするけど、現実は足が低いんだから、ストレッチしないと体は柔らかくなくならないでしょ、っていう方がいます。

 

言っている事に賛同しないとしても、どうしてその思考になったのか、はよく分かる。

 

勉強しているときは、よしやるぞ!と思ってもSNSを開いたら

太らないスタバメニューとか、楽々ストレッチとか見ちゃうし、

自分よりも多くのフォロアーがいる人が生徒の膝を押しているのを見て、やっぱりこういうのをやらないと生徒は集まらないのかな、と思ったり。

 

その時に大事になってくるのは、自分自身のバリュー、価値観なんですよね。

体でいうコアみたいな感じ?

自分の、メンタルのコアは、何に対して重きを置くか?という事と、どれだけ強く信念をもてるか?だから。

 

 

まずは、バリューという言葉を見てみましょう。

日本語のの中で使われるバリューはお安くなってます!お手頃です!ってイメージが強いですよね。

赤の太文字で書いてあったりするし。

 

でも英語のValueはもう少し深い意味がある言葉です。

自分の中の価値標準ってこと。何に重きを置いているか?何を大切にしているか?という意味で自分の中で”価値(値段)”を指すんですね。

 

という事で質問。

自分のバリューは何か?と聞かれたら答えられますか?

いや、さっきバリューの意味を知ったばっかりだから、分かるわけないじゃん!って思いますよね。なので一緒に考えてみましょう。

 

例えばDLS(という会社)の価値観はHappy Dancing!です。

私は「幸せに踊ること」がダンサーにとって一番大切な事(=バリュー)だと思っています。

 

習い事でやっていても、プロとして職業としてやっていても

  1. つまらない習い事を続けることはできませんでしょ?
  2. 自分の仕事が楽しくなかったら、定年まで辛いでしょ?

そういうこと。

 

コアバリュー(価値観の核)としてHappy Dancingがあるから

  1. ダンサーにケガをしないで踊る知識(だって痛くて踊っているのはHappy Dancingではないから)
  2. 早く上達するヒント(だって出来なかった事が出来るようになったら、だれでも嬉しいよね?)
  3. Happy Dancingの環境作り(=先生たちへの知識)

を提供出来るように!というゴールをもってセミナーを行っています。

 

Happy Dancingの中には

  1. 体型(細い、顔が小さい、肌が白いなど)
  2. しなる膝、高い甲(俗にいうバレエ向きの体)
  3. 年齢(早くからポワントとか、若いうちに成功しなきゃとか。)

は含まれません。

 

だって上の3つを手に入れたからといってHappy Dancingになるわけではないからです。

若くて、”バレエ向きの体”で…でも

  1. 毎日レッスンで先生に怒鳴られている
  2. ケガで痛い思いばっかり(+生涯続く痛み)
  3. 本当はバレエは好きじゃないけど、言い出せない

だったら、幸せに踊ってると言えますか?

 

逆に、Happy Dancingをバリューとして考えると

  1. 解剖学的にも、バレエシラバス的にも正しいレッスンを行う=正しくトレーニングされたバレエダンサーの体が育つ
  2. ケガを防ぐ=何度でもオーディションにチャレンジでき、舞台に立つチャンスを逃さない
  3. スタジオ内が安全で楽しい環境になる=生徒が辞めていきづらいので、バレエ教師という夢を継続する事が出来る

という事になると考えます。

 

楽しいだけじゃ、プロを目指せないわよ!と思う人も多いと思うけど、

楽しくなくちゃ、続かないですし、踊れなかったらダンサーにはなれません

そしてバレエ教師だったら、生徒が通ってくれなければ仕事になりません。

でもね、バリューは人それぞれ。

どんな道にも進みやすいから勉強が第一!というバリューの人もいれば、バレエは人の命は救えないから、医者の方がいい、と思う人もいるでしょうね。

 

私は環境問題、地球温暖化の面からバイオロジカルな子供が欲しいと思いませんが、

少子化対策として子供を産むべきだと思っている人もいるでしょう。

どっちが正しい、という議論は必要ありません。

「その人の」価値観なので、いい、悪いがないから。(他人を傷つけなければね!)

 

だからこそ、(踊れなくても)細い体、(ケガし続けても)難易度の高いテクニック、と考えているバレエ教師がいるんでしょう。

あんたは肌が黒いから、発表会までにどうにかしなさい、とか言っちゃうとかね。

 

価値観というのは、ある日朝目覚めたら枕元に落ちていた!みたいなものではなく、その人の人生でどこに重きを置いているのか?で形成されていきます

なので、十中八九自分が言われてきた事(周りの大人や先輩たちがバリューとしてきたもの)=自分のバリューになってしまうのでしょう。意識的に変えなければ。

 

私も自分が踊ってきたときは

  1. 細くなけれればいけない
  2. 床で柔軟するのが当たり前
  3. 発表会で肌を白塗りする

というのが普通だと思っていましたから。

バリューが似ている人たちが集まりやすい、というのも事実ですね。

DLSブログを読むだけでなく、こうやってメルマガに登録してくださっている皆さんはHappy Dancingに共感してくれているでしょう?

じゃなかったら毎月1日と15日にメルマガいらないよね?

 

  1. Happy Dancingの大切さを知っているから、自分の知識を増やすために勉強しているという人達
  2. HDをしたい子たち
  3. HDをしてほしい保護者や、サポーター(治療家・トレーナー)

が必然的に同じ情報を求めてくるんですよね。

 

類は友を呼ぶと日本語でいうのは、バリューが似ている人たちが集まりやすい、という事なんだと思うの。

 

 

 

ダンサーのコンディショニングします!と謡っている人でも、クビレ、美脚、若返り(ゾンビか?!)など

職業ダンサーではなく「私の思うバレリーナ♡」をバリューにしている人もいるし、

安全にゆっくりと指導します、と言っているスタジオで

椅子の上でスプリッツしているインスタとか、ひどいエビぞりを捜索振付に入れている発表会写真とかも見るから、

肩書や口約束だけでなく、行動から垣間見えるその人の価値観を見ないとルイトモにはならないとは思うですが…

 

 

  1. Happy Dancingに賛同しているけど、バレエの先生でもないし。
  2. スタジオでHappy Dancingを広めていきたいけど、生徒数も少ないし。
  3. Happy Dancingの勉強をすべきだ!って分かっているけど、出来ていない私にHDを語る権利はないよ。

と思う人達がいるかもしれないけど、価値観と職業、勉強時間、インパクトは全くもって違う次元の話です。

例えば「安全にバレエを楽しむ」というバリューを持っている先生の

  1. ブログで情報を探す人
  2. 月一勉強会でコンスタントに学ぶ人
  3. エクササイズ指導の勉強も取り入れている人

のどれが偉い!ではないんですよね。

みんな一緒の価値観だけど、「行動」が違うだけ。

 

ちなみに、Happy DancingがバリューであるDLSですが、ポッドキャストで何百回とやっているイントロの「プロの現場から健康なダンス生活を応援します」は「行動」です。

 

バリューの元、私の出来る行動は健康なダンス生活を応援する情報を、元バレエ学校講師、治療家・トレーナーとしての立場からお伝えする、という行動。

元プロダンサーではないし、現バレエミストレスでもない私が出来る行動

 

  1. 保護者が今送り迎えが出来るエリアには安全なスタジオはない、と分かっている場合、自分で電車に乗れるようになるまでは、バレエは習わせないと判断する事。
  2. 家族一緒にスタジオがある場所へ引っ越すこと(国土の大きなオーストラリアではよくあるケース)

両極端に聞こえる例ですが、同じ価値観で動いている証拠です。

 

DLSのひとみさんは裏でカスタマーサービスやスムーズなセミナー運営をサポートしてくれています。

彼女は直接スタジオでバレエを指導することはありません。

でも、彼女がDLSのHappy Dancingに大きく貢献している事は、セミナー受講者の皆さんだったらご存じだよね?

自分の中で価値観がクリアになればなるほど、周りに流されることも減りますし、判断に時間がかからなくなります。

 

何か月にもわたる、大きなケガをしていてレッスンに参加出来ないし、舞台に立てないし、私にバレエをやってます、という資格なんてないんだ!と思っているダンサーがいるとしましょう。

 

  1. レッスンに参加する
  2. 舞台に立つ
  3. バレエを踊る

これらはダンサーには大切な事です。

 

結局踊っている人=ダンサーだからね。

だけど、上の3つの点は「行動」であり、「価値観」ではありません

彼女のバリューが「体とチャンスの許す限り、思いっきり好きな事に没頭する」だとしたら?

  1. エクササイズクラスを受ける
  2. 自分の出来るアンシェヌマンを賢く選び、レッスンに参加する
  3. 表現力を磨く
  4. 違うジャンルのダンスも勉強して、チャンスを増やす

という行動をとることが出来ますよね?

 

バリュー、自分の中で大切な事。

これが分かると「どうすればいいか?」の行動が見えてきます…

そう、私が良く言う、Whyの部分、どうしてやりたいの?どうしたいの?はバリューなんですよ。

whyが分かって初めて、howが見えてきます

 

ここまで読んできて

  1. Happy Dancingは私のバリューだ!と合点した方。
  2. 自分の周りの人達へHDを知ってもらいたいし、生徒に伝えたいな、と思った方。
  3. 私はHDで来なかったけど、今身をもって大切さを感じたから次世代の子たちは笑顔で踊り続けてほしい、と願った方。

きたる11月1日より、DLS公認スタンスインストラクターコースの第二期生が始まります

 

 

DLSと同じようにHappy Dancingのバリューがあり、

  1. 指導しているクラス全てで10分のウォームアップ、5分のクールダウンを確実に取り入れたい
  2. ケガで座っている子にエクササイズのアドバイスがしたい
  3. スタジオでエクササイズクラスを行う事で、生徒にも自分の経営にも優しい環境を作りたい
  4. ポワントを履きたいと思っている大人生徒達が安全に夢をかなえられるよう、エクササイズクラスで体を作ってあげたい
  5. ダンサーのクライアントに、舞台復帰のリハビリを提供したい

という「行動」を起こしていきたい人、小鬼革命に参加してください。

 

 

バリューが違うなと言う人も、バリューは一緒だけど行動が違うな、と言う人も大丈夫です。

途中でお話したように、価値観はその人それぞれ。

他人に価値観を押し付けたり、危害を加えないのであれば、自分の価値観で生きて下さいませ。

明日10月9日は、インストラクターコース無料説明会です。

 

説明会に参加したい人、ライブで参加出来ないけど、録画を見たい方はhello@dancerslifesupport.comにメールして教えてくださいね。

最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。

また来週の金曜日、お話しましょう。

 

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