2021年の頭に書いたメルマガで、「縄跳びとバレエ」というDLS最初の記事の赤裸々裏話をしました。
間違えを犯さない人生なんてないとは思いますが、
早く見つけて方向転換できた方がミステイクも小さくて済むし、被害も小さくて済むと思うんです。
ポッドキャスト初、メルマガ内容をピックアップしてみました!
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みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス
ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
このポッドキャストをリアルタイムで聞いてくださっている人は、ご存じのように今日は5月7日、明日で2021年のオンラインセミナー最後のクラスであるsafe danceが行われます。
とはいっても、私はセミナー準備のためにこのポッドキャストを事前収録しているので正確には5月7日ではないですが、言いたいことは通じますよね。
今月のポッドキャストのテーマはダンサーに必要なスタミナについてを取り上げようと思っています。
safe danceセミナーでも、少しだけお話するのですが、ケガ予防のためには踊りに負けない体を作ることが必要になります。
当たり前だよね。
体にかかる負担を減らすためには、練習量を減らすか、自分が強くなるかの2つしかないじゃない?
その両方が必要なんだけど、自分が強くなるっていうのはレッスンを増やせばいいってことではないです。
だってダンサーのケガはレッスンの中で起こるからね。
レッスンを増やせば増やすほど、正しく出来ていない部分の間違った癖は強くなるし
酷使している体の部位は変わらないからケガのリスクは増えます。
レッスンの外で弱いところにフォーカスして強化すること。
それが大事になってくるのね。
だから、DLSでは今年3月からボディコンサークルというエクササイズクラスを行っています。
すでにご存じの人も多いと思うし、サークルメンバーもこのポッドキャストを聞いてくれていると思う。
筋力や筋持久力、関節可動域やコーディネーションなどはボディコンサークルのようにエクササイズクラスである程度カバーできます。
でも、心肺機能の方は?
つまり体力、スタミナってやつですね。
そっちはどうでしょう?
1時間半のレッスンでも継続して動き続けている時間は結構短いですよね。
よって舞台で使うようなスタミナはレッスンでは育たないため、リハーサル、つまり通し稽古で練習していきます。
でも、バレエ学校のように授業としてレッスンが何個もある場合
そして発表会の通し稽古が始まる前にコンディショニングとして体力をつけておきたい場合は、
レッスンの外で練習しなければいけません。
ということで今月はそんな、ダンサー向けの体力づくりの記事を集めてポッドキャストでお送りしていきたいと思います。
がその前に。
題名を見てあれ?と思った人もいるかもしれないですが
今日のポッドキャストは、2021年1月1日のメルマガに書いた私の暴露話、というか過去の間違いを告白したものをお送りします。
なぜかというと、この間違いを犯した記事が来週取り上げる縄跳びの記事で、スタミナづくりのお話だからです。
ではメルマガを読みますね。
DLSの記念すべき初回記事は、実は5つほどあったんです。
サイトオープンする前にいくつか違う分野で作っておいて、どれが反応いいのか?を見ていました。
その時アップしたほかの記事はすでに削除されています。
不必要だったり、ほかの記事で細かく書いてあったりとかしたので。
去年の終わりに行っていた、激しい過去記事削除の波に打ち勝った古株である
「縄跳びとバレエの不思議な関係」という記事、読んだことがあるよという人はどれくらいいますかね?
この記事では縄跳び(もしくはシャドー縄跳び)がダンサーにとってとてもいいエクササイズになるよと説明しました。
- 体力をつけるため、アレグロ(脚力)強化に出来ること
- エクササイズ指導がなくてもみんなが知っている動き
という事で縄跳びはオススメなんだけど
巷で言われる「バレエダンサーっぽい」エクササイズではないし、目新しい(から効果がありそう!)なエクササイズでもない。
だから書きました。
ツッコミどころも沢山だったのでアップデートしたんだけど、そのうちの一つが
- 有酸素運動だから体型維持(ダイエット)にも効果的
という記載。
上の一文に問題がないと感じるかもしれないけれど
- ダンサーは痩せていなければいけない
有酸素運動というのはダイエットのためにやる
体型「維持」という考え
というメッセージ性があるので大きな間違いであり、非難を受けて当たり前の文章です。
本当だったら、自分のプライドの為にも隠しておきたい私の無知さをお正月早々みんなの前で公表している理由は、
私みたいにならないで、という意味を込めています。
そして、間違いは(たとえすごく昔の話だったとしても)認めなければ前に進めないと思うから。
ダンサーだけでなく、人間として体型があなたの価値は変えません。
体重計に出てくる数字では健康かどうかは測れません。
(骨密度が少ないと軽くなるし、筋肉は脂肪の3倍重いのだから…)
ダンサーがエクササイズを選ぶとき、基準は
「自分を高めてくれるものかどうか?」であるべきで
何かをマイナスにする行動ではなく、何かをプラスする行動であるべき。
体型「維持」というコンセプトが怖いなと感じた理由の一つにこのお話を。
何年か前、バレエ学校に短期留学していた中学生?達が何人かいたんだけど、
その子たちが
「生理が来るのが嫌だ」
「第二次性徴で体が変わるのが怖い」
と言っていたのね。
確かに生理が来るのは面倒かもしれないけれど自分の体が成長し、
強く育っていくことが「嫌だ」「怖い」と感じてしまう子供達がいるのは恐ろしくないですか?
未成年の体を「美しい」「理想だ」とするのも色々なレベルで間違っているし
(だから日本には制服で踊るアイドルがいるのだろうか…)
子供達が、自分の成長を「良くない事だ」と見てしまうのも素晴らしく悲しい。
「思春期に体型が変わらないようにするために子供のうちから出来る食生活セミナー」
とかが存在している事や、参加希望の人達(主にお母さん。娘さんに成長してほしくないのかな?)が多く存在することも恐ろしい。
と否定したいところだけど、2013年の私はそういう考えを加担するような文章が載っていたのは事実。
だからこそ、意識的に方向転換をしてこなければいけなかったし、
定期的に自分の過ちを振り返る必要があると感じています。
- 維持する
- 減らす
- 過去に戻る
ではなく、
- 良くする
- 向上する
- 前に進む
- 自分が嫌いだから変えたい
ではなく、
- 自分を大切に思うからケアしていきたい
そうやって考えられる人が増えたら、とても幸せで安全なバレエ界になれると思うのです。
そして、たとえ過去に間違っていたとしても今、この瞬間から良い方向に変えていく事は出来るはず。
そんなことを、2021年の初回のメルマガで皆さんにシェアしたいなと感じました。
アップデートした記事も、今年書いていくブログやセミナーなどで「後になって気づく」間違いがたくさんあるかもしれません。
だから
- 発信する前にしっかりと考える事
- 定期的に振り返ること
そして
- 少しずつでも向上し、前に進んでいくこと
そんな行動や、私の間違いも含めて学んだことを皆さんにシェアしていけるよう
今年も進んでいきますので、一緒に前に進んでいきましょうね!
いかがでしたか?
指導の間違いを指摘したり、ダンサーの間違ったストレッチについて言及している身として、
自分の間違いを見つけたらしっかりと学ばなければいけないと思っています。
去年に出した男性ダンサーへの記事が少ないことを皆さんに懺悔したのと同じように
オープンに間違いを認める必要があると思うし、
言葉だけでなくて行動も変化させないといけないですよね。
間違えを犯さない人生なんてないとは思いますが、早く見つけて方向転換できた方がミステイクも小さくて済むし、被害も小さくて済むと思うんです。
春のセミナーも終わったので、今年の新プロジェクトの一つであるバレエ教師のための月一勉強会もスタートします。
第一回のトピックは成長痛で、5月31日の朝ですね。
教師のための月一勉強会ではダンサーに起こる確率の高いケガについてスタジオで予防する方法をお話していきます。
こういった勉強をしていくと、生徒をケガさせてしまった原因が自分にあることに気づいたり、
間違った指導の被害の大きさを感じると思うんです。
だから勉強したくない人もたくさんいるのは知っています。
でも、間違いに気づいたときに直さなければ、ケガする生徒は減りませんよね。
教師講座モジュール1&2を受講した先生で、私と一緒にダンサーのケガを防ぐ方法、そしてケガした生徒さんたちでも参加できるレッスン構成について勉強していきたい方は
DLSサイトで「月一勉強会」と検索してくださいね。
過去の間違いと向き合い、そこから学ぶためにも、
未来のミステイクの確率を出来る限り減らすためにも、やっぱり日々勉強が大事だと感じますよね。
皆さんにとって、このポッドキャストが勉強する気持ちに火をつけるものになってくれますように。
ということで今日のポッドキャストはここまで。
来週は縄跳びについてお話していきます。
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