毎回セミナーを行う度に、そして月一勉強会やボディコンサークルのようなレギュラークラスのページにも、
参加条件というのを記載してあります。
- DLSには誰でも参加できるよ!
- 100人超えて参加できるよ!
というクラスはめったにありません(イベントとかであれば別ですが…)
そしてメールやDMで相談を受けても
- 「このクラスは向きませんよ」
- 「OOが目的だったらいいけど、そうじゃなかったら来ない方がいいよ」
とお答えします。
セミナーを受けない理由、というのは受ける理由より多いと思うのね。
今日は受けない理由をお話していきましょう!
受けない理由:今必要ないから
勉強しなきゃいけないことはたくさんありますよね。
私もそう。
日々勉強しないといけないもの、勉強したいエリア、もっと知りたいことが山積みです。
でも、「今」の私に必要な事はなにか?と考えると答えは明確になってきます。
勉強はメルボルンでも、オーストラリアでも、日本でもできる。
私は、解剖学やエクササイズなどはこちらで勉強したため、
英語で勉強した方が頭に入るので、英語圏だったらどんなセミナーでも受講できることになります。
だからこそ、日本に行ける時間があったら日本のダンサーたちをサポートする活動をしたくて、
バレエ学校のスケジュールや、働いている舞台の関係上、日本に行けない時間を使って、メルボルンで週末にセミナー受講した方がいい。
オーストラリアバレエ団のメディカルチームトップ、Sue Mayesは私にとって勉強のアイドルなんだけど、
2019年11月の終わりに、彼女がメルボルンで行われるカンファレンスでキーノートスピーチを受け持つというニュースをツイッターで見た時から、
それは絶対に行く!と心に決めていました。
- メルボルンである
- 自分が勉強したい人から直接話が聞ける
- 私が強いエリアではない、バレエ団現場の勉強ができる
- 英語で、バレエ医学についての研究発表
そのほかにふみさんのメンターもスピーチをする!というボーナスもついているので、
これは即決、チケット購入でした。
このまえお友達先生方がシェアしていた、アメリカのバレエ団で働いているトレーナーさんが日本でセミナーをしていたようです。
- バレエ団のトレーナーという仕事内容に興味抜群!
- アメリカのカンパニーの様子を知りたい!
というところまでは私の勉強したいリストに合っていたのだけど、
- 日本である
- プリエ本やセミナー先行予約と被る
ので諦めました。
- 「今」できることはなにか?
- 「今」しなきゃいけないことはなにか?
この2つを問う事で、ほとんどの答えが出ると思います。
例えば、将来的にはポワントで32回転したいとしても、
「今」この年齢で必要な事はなにか?
と考えれば、焦ってポワントを履くことではなく、強い脚を作ることだと分かります。
確かに、中学生になったら高いアラベスクをするかもしれないけれど、
「今」のレッスンプランにアラベスクが90度までしか入っていないのであれば、
後頭部が後ろ脚にくっつくような、スプリッツの練習は不必要なのです。
(とはいっても、この動きはアラベスクの役には立ちませんけどね…)
受けない理由:そもそも興味がないから
私、昔ニワトリについてのワークショップに参加したことがあるんですよ。
ええ、ニワトリ。
なぜか?というと家で飼いたかったから。
でも生き物だし、庭サイズによって何羽まで飼えるか、などのルールがあるから
プロから直接学びたくって。
結果は現在住んでいる家(人間2+犬2)では小さすぎて、ニワトリは断念したのですけどね。
DLSフォロアーさんでニワトリのワークショップ受講したい、って思う人いないでしょ?
興味ないもんね。
私と皆さんの共通点は
- バレエが好きで、バレエをやっている子達を応援したい
- 体のことに興味があり、怪我なく安全に踊るコツが知りたい
- レッスンって辛いこともたくさんあるけど、自分史上一番よく踊るための努力の方向性が知りたい
だと思うのね。だけど、
- ニワトリを飼いたい
は共通点ではないでしょう。
お友達が受けていても、そのセミナーを受講しない理由。
「自分」が興味がないと、周りが興味があっても意味ないのよね。
これ、親と言い換えてもヨシ。
親がいくら大切だから!と思っても、先生がこの子は受けるべき!と思っても、受講する本人が興味がある、という前提が必要です。
そもそも解剖学に沿ってバレエを指導することに興味はなく、
それよりは子供たちの音楽性を高めたり、カルチャースクールで週に1回くらいのちびちゃんを指導だからバレエにもなっていないかも…
というバレエの先生な場合は、DLSの教師講座よりは、バレエリトミックとか他のセミナーの方が適しているし、
解剖学は興味がないけれど、年齢に合わせたアンシェヌマンは提供したいし、指導したい。
だとしたら、BCシラバスセミナーでシラバス創立者に質問しつつ、子供へ指導する内容を学んだ方がいい人もいる。
- シラバスを取り入れる事は考えていないけど、安全に指導したいから解剖学を勉強したい
- 大人を指導しているけど、レッスンプランを作りたい
というゴールがあれば、教師のためのバレエ解剖学講座モジュール1&2+レッスンプランの立て方セミナーの2本を受ける事も出来ますよね。
受けない理由:金銭的な問題
バレエ留学を目指していて貯金しています。
という子であったら、チャンスをつかめない規模のコンクールは出るな、とアドバイスします。
何故ならば
- ポワントがつぶれる
- 衣装の準備
- 個人レッスン費
- 自主練だったらスペース費
- コンクールへの旅費
などがかかるから。
そしてバレエ留学のオーディションをする場合、
1曲のバリエーションがどれだけ上手に踊れるか?は見られません。
オーディション(ゴール)に入らない部分は、お金をかけなくていい。
ただし、
- 英語の授業(留学先でレッスンを満喫するために先生からの注意が理解できるように)
- コンテンポラリーや、エクササイズクラスなどバレエ学校だったら絶対に入ってくる科目(もしかしたらオーディションに入ってくる部分)のレッスン
- ケガ予防のセミナー(今までのレッスン量3-4倍の運動量をこなす生活が待っているから)
にお金をかけるのは理解できるし、そこで節約したくないですよね。
貯金してます!ってケチったら留学生活の質が落ちるとしたら本末転倒ですし。
受けない理由:時間
お金より、時間の方が大事だと私は思います。
借金はできても、時間はだれでも平等に24時間しかありません。
私のアメリカのバレエ団トレーナーの例だと、
- 日本に帰る飛行機は片道10時間ちょっと
- 空港には2時間前に居たいし、そのあとセミナー会場まで行く時間も考慮。
- 荷物詰め、いない間にたまる仕事を先回りで片づる+帰ってきたときに溜まっているものをカバーする
となるのはやっぱり時間的にキツイ。
ラッキーなことに私は、スポーツ医学、バレエ医学、摂食障害研究などでトップを走っている国に住んでいるので、
上のような時間ロスをしなくても、現地で情報を手に入れやすいんですよね。
バレエ留学の例をとってみると、
もしローザンヌの準決勝に行くのが決まっている子であったら、DLSの1月に行われる講習会に来るのはやめた方がいいと思う。
その代わり、アーキタンツなどで英語で受講できるクラスを探してみてください。
コンクール内でインタビューも含まれるので英会話に通うのも素晴らしいですよね。
せっかくつかんだチャンスに、お金をかけて海外遠征するのなら
会場で出来る限りのネットワークを作りたいもんね。
受けない理由:スケジュールが合わない
いくら大切な事で、とっても楽しみにしていて、「今」の自分に必要だとしても、スケジュールが合わないということはあります。
これね、コンクールのスケジュールと被りました、ではないよ。
コンクールのように自分でエントリーする場合、決定したのは自分なんだから、
変更・却下できるのも自分であることを、お忘れなく。
子供の受験期。
これは1月来日の大きな壁です。特にお母さん兼バレエ教師の皆さんにとっては。
ストレスもあり、お家にいてあげた方が子供の精神的サポートになるならばそうしたいよね。
おうちに風邪を持ち帰りたくないから、出来るだけ人の集まるところに行かないという判断をする方もいるでしょう。
スタンス、ターンアウト、プリエ本の先行予約イベントは3回とも全て、
成人式と同じ時期に行われました。
一生に一度の成人式、家族でお祝いする理由もありますよね!
(私はやってないけど…こっちにいたからあとで写真だけ取りました)
発表会のリハーサルと被る場合も、ほかの人に迷惑になるからしっかりと考えましょう。
ある程度の年齢になり、ソロをやるのならあまり関係ないかもしれないけど、
発表会に出る、という選択をしたのならばみんなで舞台を作っていることを忘れないで。
受けない理由:自分
受けない理由をいろいろとお話してきましたが、最終的に決定するのは「自分」だということをお忘れなく。
セミナーを開催する側としてどのクラスが向いているか?のアドバイスはできるし、
クラス内容への質問にも答えられるけど、決定はしてあげられません。
でも、それって人生のすべてで言えることですよね?
嫌なことを言われた時にそれをどう受けるか?受けずに流せるか?は自分次第。
イライラしていて、ネットで悪口を書きたくなった、友達の陰口を言いたくなった…反動を受けるか、ぐっと押し殺すかは自分次第。
勉強したいけど、忙しいんだよねーという言い訳をするか、
勉強したいから、忙しくても時間を作る、という決断をするのか?も自分次第。
Choice is Yoursでございます。
あなたの人生なので、自分でチョイスをしなければいけません。
Happy Dancing!