背中からポーデブラを使って!
背中から遠くに腕を伸ばして!
こんな注意をレッスン中に受けたことあります?
これね、フィーリングコレクション(イメージを使う注意)に聞こえるし、
背中を広く保つってとても大事な事なんだけど、
アクチュアルコレクション(実際に起こる注意)でもあるのよ。
肩関節を作る骨
これ、2018年のキッズセミナ―(東京でもそうだし、福岡でもそうだけど)でレッスン中にお話したんだけど、
肩関節=上腕骨+肩甲骨+鎖骨
で出来ております。
腕が動くっていうとさ、上腕骨「だけ」が動くイメージを持つ人が多いんだけど、
体が動くときって骨が折れるンじゃなくて笑
骨と骨の合わさるところ、関節が動くんだよね?
だから上腕骨を「肩関節」から動かすって事は、
腕の骨を鎖骨と肩甲骨も使って動かす、って事になるんですねー
つまり体の前(鎖骨)と後ろ(肩甲骨)と共に、腕を動かす。
肩さげなさーい!って鎖骨が下がり過ぎちゃっていると、腕がうまく使えません。
(そーなのよ、肩はさげればいい、じゃないからね?)
肩甲骨が飛び出ているのがダメ、っていうのもそこから来るんだけど
肩甲骨周りが固まっているのも、ポーデブラが使えない理由の一つなんです。
肩甲骨周りが硬くなる原因たち
ダンサーは股関節周りの柔軟性と足首の柔軟性は執着しすぎるほど!ストレッチするんだけど、
- アラベスクに必要な背骨の柔軟性(胸椎回旋)
- アラセコンドに必要な背骨の柔軟性(腰椎側屈)
そしてポーデブラを柔軟に使うための努力(肩甲骨周り)には疎い。
それと、柔軟性向上=ストレッチとだけしか考えていない人も多いね。
柔軟性向上ってさ、関節の可動域を広げて使うこと、なんだから関節を動かす筋肉が強くないと柔軟性アップしないのよ。
(あ、踊っている場合はね。床で溶けているんだったら別だけど…)
肩甲骨周りが硬くなってしまう理由トップ2は
- 姿勢が悪い
- 菱形筋が弱い
この部分はスタンス本で
- 姿勢の大事さ
- オフィスのセッティング法
- 猫背対策エクササイズ
- 菱形筋エクササイズ
として説明しているのでブログでは飛ばしましょう。
なんせ、そっちの本で文字ぎっしり、100頁以上かけて説明しているんだもん。
肩甲骨リリース方法
そーはいっても、正しい姿勢にしよう、って思っても凝り固まった筋肉だと難しいし、
エクササイズしようとしても、正しい姿勢が辛いです…っていう人もいるよね。
そこで使えるのがマッサージボール。
背中、特に肩甲骨周りは自分の腕では届きません。
私がメルボルンでお勧めしていて、DLSセミナー来日の度に数量限定でこっちから持っていく
マッサージボールはこんな感じ。
サイズは10cm、テニスボールより大きく、かなーり固めです。
小さいボールは柔らかいものに変えました(理由が知りたい人はこちらの記事をどうぞ)
大きいボールは
当たる面積が広い=プレッシャーが分散される
ということで、ちょっと大きすぎない?サイズで固いままを使っています。
マッサージボールを当てる場所はこちら。
リリース方法はこんな感じ。
ボールは体の下になるため、写真では上手く表せませんでした。
下の写真ではボール「なし」でやっていますが、上の写真で表したところにボールを入れて行ってね。
- 腕を垂直に持ちあげます
- 写真上のように肩の後ろ側を地面から離すように、腕を天井の方へ持ちあげます
- 写真下のように腕の重さを使って、肩の後ろ側を地面に押しつけるように下げます
注意1
モデルの写真2では笑っちゃって首の位置が正しくないです。顎を下げる必要はないよ。
注意2
ボールが入っているためこのような「動き」にはなるけど、肩が地面につくことはないっす。
そこを求めるのではなく、肩甲骨の周りにボールが入っていく感じをイメージして。
肩甲骨リリースの使い方
- パソコン仕事や勉強ばっかりしている時の休憩時間に
水分補給と一緒に動かしてあげましょう。
- エクササイズやレッスンのクールダウンに
腰から反るのではなく、正しく上半身をつかったご褒美に。
- 側弯症対策に
左右非対称の筋肉の硬さをリリースするために、苦手な方、動きづらい方を多めにどうぞ。
Happy Dancing!