ピルエットで派手に転んじゃって、その後左のピルエットが怖くなっちゃいました、という質問をもらいました。
レッスン中失敗すると、そのステップに対して恐怖心が生まれますよね。
でも練習しないわけにはいかないから、どうしたらいいのか考えてみましょう。
聞きたい人はこちらから
スクリプト
みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス
ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
5月になりましたが、まだプリエ本先行予約イベントの音声をご紹介しています。
来週が最終回で、ふみさんからのアドバイスをご紹介しようと思っているんだけど、飽きてない?
飽きないか。
だって毎回違う質問だし10分だし。
多分だけど、スタンスやターンアウトイベントのQ&Aビデオもどっかにあるんだよね。
その音声を拾ってクリーンアップしてお届けすることが出来るんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう?
皆さんからの声を聞かせてもらえたら嬉しいです。
メールはhello@dancerslifesupport.comまで。ポッドキャスト質問も同じメールで受け付けています
イベントいけなかったけど、私も愛さんに質問したい!と思う人は是非メールを送ってくださいね。
また、スタンス、ターンアウトイベント行けなかったから是非音声でアップしてください、っていう意見も教えてください。
さて今日ピックアップしたのは題名通りピルエットで派手に転んでしまったため、その後怖くなっちゃったという子から。
今回のシリーズでは初、私もふみさんも一緒にこの質問に答えているので、両方の意見を聞いてくださいね。
ではイベント音声です。
2年前のコンクールのときに右のピルエットをすごく練習して今ではすごく得意になったんですけど、
左右のバランスとかを全然考えてなくて、左のピルエットも練習しなさいと言われて1ヶ月前くらいに右と同じ感覚で左のピルエットをやったら勢いがつきすぎてすっ転んだんです。
左の肘にすごく大きなあざを作って痛くて。トラウマになっちゃって。
右のピルエットでそんな大きな転び方をしたことがなかったから左のピルエットをまたやったときに怪我をしちゃうんじゃないかと思って、やりたくない気持ちになっちゃうんですけどそれはどうやって直しますか?
愛さんアンサー
私たちのエリアじゃないんだな。
がしかし、今生きてるじゃん。多分もう一回転んでも生きてると思うんだ。
チャレンジするってこと自体怖いことだと私は思うんですよ。
今私たちこうやって普通にジョークを交えながら350人の前でお話ししてますけど、それがすごく怖いという人達はたくさんいる。
ここに来たら声が震えちゃうとか、マイク持つ手がどうのとかっていうふうにもなっちゃうし。それっていうのは別に怖いから死んじゃうわけじゃないわけですよね。
今から皆さんに襲われたら別ですよ。やめてくださいね。
そしたら絶対にトラウマになりますからね。
だけれども私達の脳みそって危険を感じたら、もしくは前に何かまずいなって思うことがあったらそれを記録しておくっていう力はすごく強い。
そうすることで次はこの毒キノコは食べないようにしようとか、次は狼の尻尾を踏まないようにしようとかいろんなことを進化の過程でしてきているわけですよ。
だからその過程の中でそれを避ける、避けたくなるというのは人間として当たり前だから
それがあなたが弱いからだとかできないからだとは思わないで、脳みそって変だなと思ってくれればそれで十分です。
ただ、多分死なないからもう1度チャレンジして、それができるようになったら、その怖さから立ち上がれたら、多分今度もっと大きなことにチャレンジできると思う。
かと言って左のピルエットするときに周りに画鋲を置けって言ってないよ。
安全をしっかりチェックするというのも大事だし、力任せに回らないというのも大事だけれども、
その怖いなって思うものがあったら、その先に行ける強さができたら楽しい人生になるんじゃないかなと思います。ぜひぜひ頑張ってみてください。
ふみさんアンサー
私はサイコロジストじゃないのでそっちは専門じゃないですけど、摂食障害の治療で一緒にその過程で使う練習が1つあって。そのトラウマに関する物をお話するね。
やっぱりいじめられた過去があって、ある物が食べられなくなったっていう人もたくさんいるので。
そのときに使うのが、トラウマ自体、トラウマになる程だから痛かったし怖かったし、もう一生経験したくない物、というのは自分の中できちんと理解した上で、
じゃあそれを避けることで自分にとってどんな得があってどんな損があるのか。
例えば今回の場合だったら左の練習をしないことでどういう得があるのか。
じゃあ転ぶリスク、ピルエットで怪我をする、転ぶリスクが全くないっていういい部分がある。
じゃあ損なところはどうかって言うと練習ができないからうまくなることはない。
じゃあ練習をするとしたらどんないいことがあって、どんな悪いことがあるのか。
練習することで転ばなくなるっていういいところがあるし。
ただまず最初にその怖いっていう感覚、記憶と向き合わないといけないという難しい部分がある。
それを自分できちんと、もしもノートに書き出すのがヘルプになるんだったら書き出したり、
他の人に言うことが1番いいんだったら他の人に自分でこうこうこういうところで間で悩んでるんだよねって言って、
自分で怖いっていう感覚を整理する時間を設けてあげるというのも手です。
いかがでしたか?
ピルエットだけでなく、失敗したステップやバリエーションなど苦い記憶が残っているものってダンサーだったら一つやふたつあると思います。
私の場合はね、最近は少なくなったけど、つい2,3年前までは舞台で振付を忘れる夢を見ることがありました。
実際に振付が頭から飛んだことは2回あるのね。
一つは日本のスタジオの発表会で、白雪姫の王子様だった時。そう王子様やったのよ、マントつけて
日本のスタジオあるあるかもね。
男の子がいないと身長の高い生徒、つまり私が男役になるという。
そのちっちゃいソロで途中分からなくなったことがある。
もう一度は日本の 夏の講習会で先生に選ばれて、いきなりお客さんの前でソロを踊ってごらんと言われたネオクラシックみたいなやつ。
両方とも、全部忘れたんじゃなくて1,2フレーズとんだんだけど、記憶に残っているもんですね。
ということで、昔の記憶を思い出しながら今日のポッドキャストを終わりにしましょう。
また来週、プリエ本イベントの最後の音声ファイルをお送りします。ハッピーダンシング、佐藤愛でした。
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