2020年のDLSキッズにてクラシックバレエクラスを担当してくださる内田愛美さんのインタビューより、ワガノワバレエメソッドに惹かれた理由や指導方法を教えてもらいました。
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みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、
ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
メルマガ読者さんは先週の日曜日、そうじゃない人達は今週月曜日になりますが、2020年春の来日セミナースケジュールを発表しましたが、見ていただけましたか?
この春は名古屋と東京。いつも通りの教師講座やスタンス、ターンアウトWS系と共に、ご無沙汰しているダンサーの足、前回急遽グループを増やしたsafe danceもあります。
また教師が安全にバレエを指導するために知っておきたいことをまとめたsafe dance studioというクラスもありますので、スケジュールチェックをお忘れなく!
明日、3月7日が名古屋で行われるセミナー全て、そして来週の土曜日3月14日、ホワイトデーでは東京で行われるセミナーの申し込みが始まります。
同じ名前のクラスが多いので、申し込みスタート日をずらしてありますのでお気をつけて。
さて、今日のポッドキャストはセミナーの話ではなく、ワガノワバレエの話。
今までDLSキッズでお世話になっていた西山裕子さんがDLSを卒業し、新しく内田愛美さんがDLSキッズのクラシックバレエクラスを受け持ってくださることになりました。
DLSキッズでは三代目の先生となる彼女はワガノワメソッドをがっつり勉強している人なんです。
今までのDLSキッズでは指導法が私と統一されるように、BCシラバスを勉強した私の先輩であり、冬期バレエ講習会でおなじみの山本裕子さん、そして西山裕子さんに指導してもらっていたんですが、
今年は世界に羽ばたく子達が、バレエ界で一番使われているであろうワガノワメソッドに触れてほしいという気持ちで愛美さんをご招待しました。
今日は、youtube用に撮影した彼女のインタビューより、ワガノワメソッドについてお話している部分だけを抜粋しました。
ではどうぞ。
愛:ワガノワは教授法の方を先に勉強されてたんですよね?DLSより先に?
愛美:少し先かな。でもほぼほぼ一緒くらいです。
愛:いっぱいある教授法からワガノワを選んだ理由は?
愛美:小学校3年生のときにボリショイバレエ学校の現役の先生方が日本にいらっしゃっていて1年交代とか長期のスパンで交代されながら教えに来てくださって。東京でなんですけど。
ロシアバレエインスティチュートというところがあってそこに通ってたんです。
小学校3年生のときにすごく尊敬して大好きな先生がいらっしゃってリュドミュラ・カレンチェンコ先生って言うんですけど。
その方の1年生と2年生への教え方が神がかっているというか、素晴らしい先生で、私もカレンチェンコ先生みたいな先生になるって思ってずっと今の今まで目標で。
愛:何が素晴らしかったの?
愛美:芸術を教えてくれるというのが強かったんです。技術的云々より、もちろんそっちも大事なんですけど、音楽性だったりとか、バレエは芸術なんだよというところを教えてくれたり。
ロシア人の先生の中でもしかしたら珍しいのかもしれないんですけど、ニコニコして踊りなさいって。すごく優しくて。
ただ厳しいところはあるんです。でもすごく柔らかな雰囲気というのを生徒にも教えようとしてましたし、そういうのは今でも目標ですね。
なのでそれはボリショイだったからワガノワとはちょっと違うんですけど、ボリショイ的な大胆なというより私はアカデミックな方が合ってるんじゃないかなと思ったのでワガノワの方を勉強させてもらっています。
愛:ワガノワってイメージとかもちろんロシアバレエってイメージが私たちの中であると思うんです
脚はあげなきゃ、柔軟はしなきゃ、ターンアウトこんなふうにみたいな感じはするけどそんな感じでした?
愛美:そんな感じです。
愛:1年生からそんな感じ?
愛美:1年生から180度が最低ラインなので。180度以上っていうのはあるかもしれないですね。
愛:それがあったから体のことを学ぼうと思ったんですか?それは別にクロスオーバーはしてない?
愛美:してないです。ワガノワのいいなと思っていたところはシステムなんです。
子供たちをどうやって育てていけばある程度のレベルのダンサーになるのかってそこのシステムが素晴らしいと思ったので。
やはり180度が解剖学的に良くないということはわかっていたのでそこのところは置いておいて、システム的なところとか。
愛:この年齢の子はこれくらい、ここにいったらこれくらいというのがしっかりしているということ?
愛美:それもありますし、例えばアンナバーのときとアンオーのときの顎の位置を変えたりするんです。
それも全部細かく指定があってそのルールとか課題っていうんですけど、課題が本当に明確なんです。だから細かい課題を1つ1つダンサーがこなしていけばある程度のレベルまでいけちゃうというところがすごいなと思います。
愛:才能とか自分の感覚ではなく本当にレシピみたいにここはここ、ここはここってやるから結果としてみんな粒が揃って踊れるという感じ?
愛美:それはあると思います。
愛:その指導を日本で今取り入れてる訳だけど、脚は減らしてる?ターンアウトは減らしてる?
愛美:指導をするときは脚減らしてます。普段は愛さんの教えの通りにやってます。
怪我をしないところでは、特にロシアの方面上半身はすごく美しいと思っているので上半身はそのままで言葉遣いもロシア人の先生が教えるように、日本語とロシア語というのはありますけどそうやって教えるようにはしてます。
愛:結構自分で変えてもいいんですか?
愛美:本当はダメです笑
愛:その国に合わせたり生徒に合わせたりしないといけないところは出てきますよね。
愛美:そうですね。ただ、やっぱりワガノワメソッドって代々伝えられてきた教えるときの言葉っていうのがあって、それを守っていかないともうワガノワじゃなくなっちゃうんだと思うんですよ。私はそう思っていて。
愛:同じ言葉遣いをしていく?
愛美:注意のときに課題のときに。例えばアクセント後ろとかアクセント外とか中とかそういう指導のときの言葉遣いがあるんですけど、それを私が教わってるロシア人の先生の前でちょっと違うことを言ったりするとそれは違うと。
僕は僕の先生がこういう言葉を使うように指導されて、その先生の先生もそういう言葉を指導するようにしてきた。だから私もちゃんとその言葉を使わないとダメだというふうに注意されて。
すごく大事にしてるところだと思います。
愛:本当に口頭の伝統芸術。
愛美:そうですね。指導1つとっても伝統を感じます。
愛:そんな感じなんでしょうかね、日本の歌舞伎とか。私たちの知る世界じゃないじゃないですか。
そこの家元みたいなのもあるし、内弟子みたいなのもあると思うけど。大工さんとかもそうですけど中に入ったらそこの流派の代々のやり方があるみたいな。
お茶とかもそうですし。日本的なのはそっちかもしれないけどロシアだとワガノワっていうお家の昔から代々継がれるものみたいなのがあるんでしょうかね。
愛美:あるんだと思いますね。口伝じゃないですけど文章には書いてないところなので。
教授法の教科書とか見ても書いていないところなので。本当に聞いて学んでそれをアウトプットするという。ずっとその練習をするという感じです。
いかがでしたか?
来週はヒストリカルダンスについてお話している部分のインタビューを抜粋してお送りしようと思います。
ヒストリカルダンスってなんだ?と思った方、来週をお楽しみに。
そして!名古屋セミナーの申し込み争奪戦、頑張ってくださいね。
会場でお会いできるのを楽しみにしております。
ハッピーダンシング佐藤愛でした。
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