プリエでちゃんと床を踏めません、という質問を2018年のアンケートにてもらいました。
そのあとに「プリエ使えてますか?」を出版したのだけどこの答えは書いてありません。
何故か?という事、そしてそもそもプリエは「踏む」ものなのか?を考えてみたポッドキャストオリジナルコンテンツです。
聞きたい人はこちらから
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みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?
DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、
ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。
皆さんにお願いしていた、DLS年末ダメ出しアンケートの一コマに「記事にしてほしいトピックをどんどん教えてくださいな」という部分があります。
このポッドキャストは来日セミナー前に撮り貯めをしているので、2019年の声はまだ読んでいないのですが、
今日は2018年の声より「プリエでしっかり床を踏めるようになるエクササイズを教えてください」という声があったのでそれを見ていきたいと思います。
そうそう、このアンケート、ただやってもらっているだけではなくDLSの方向性を決める一番の決め手になっているんですよ。
例えば2018年のデータは回答だけでなくキーワードごとにまとめて統計を出しているし、
インタビューをもっと、という声にこたえて去年はシドニーに飛びボリショイバレエ学校卒業生の話やティータイムでもゲストを呼んだり、インスタライブなどをやってみました。
2019年のものにも答えてくれた皆さん、どうもありがとうございました!
メルボルンに帰って回答を見るのが楽しみです。
さて、2019年はプリエ本も出したのでプリエのエクササイズはすでに説明してあるんですが、床を踏むというトピックはなかったよね。
なので、それにこたえてみようと思います。
まず、床を踏む方法というのを書かなかった理由は
床を使う、プリエを使うというのはあったとしても、床を踏むというのはバレエでは意味がないと私は思っているからです。
使う、利用するというのは大事。
だから本のタイトルもプリエ使えてますか?なんですよ。
プリエは衝撃吸収だけでなく、ステップとステップをつなげる鎖だったりします。
だから下に下がり、床を押した感覚を使って体を持ち上げるから連続ジャンプにつながるし、
床をすべるように使うから、滑らかな体重移動が出来る。
でもそれってしこを踏むとかの踏む、という言葉ではないと思うんだよね。
踏む、という言葉を辞書で調べてみましょうか。
足でものを上から押し付けるという意味と
実際に行う、経験、場数を踏むという意味で使われる言葉の2種類があるようで、
プリエの時は数値の話ではないから、「足でものを上から押し付ける」という意味になると思うのね。
体重をかけて上から抑えるという意味だったら、プリエではないでしょ?
だってギューッとたばこの火を消すみたい、とか
ムシを踏み潰すみたいというのかな、そういった形でプリエはしないじゃない?
大地を踏みしめて立つ、という言葉で踏むと使われるみたいだけど、それも微動だしない強さという感じ、踏ん張っている感じになってしまい、
プリエのような動き、使う、というイメージとは程遠い。
なんで言葉の意味を大事にしたいか、というと、体の動きを考える時にイメージするってとても大切だから。
例えば肩を強くもちあげて、というのと
肩をゆっくりと天井に持ち上げてというのだと動きの質が変わりませんか?
プリエも使って次の動きにつなげよう、というのと、
踏みしめよう、っていうのだと違うでしょ。
踏みしめる=下に下がる動きで終わる、ってこと。
プリエ本にも書いた下がる上がる、の両方向が出来ていないということで、それって使えないよね。
ということで、プリエで床を踏む方法は?と聞かれたら
「どうして踏む必要がありますか?」ということを自分で考えてみましょう。
プリエの説明、踊りの中で使うとはどういうことか、そしてどうやって使えるようになるのか?という部分はすでにプリエ本で100ページ以上にわたりご紹介しているので、そちらも読んでください。
先生から床を踏みなさい、と言われたという場合は、
それってどういう意味だろう、自分は何をしていたんだろう、と考えてみて。
例えばプリエの時にかかとがもちあがってしまっているから、先生に床をふんで、と言われたのであれば、
先生が意図していることは床を踏む、ではなくかかとを下すということ。
それを何度言っても聞かないから、床を踏んでと言われたのならば、自分が今直さなければいけないことも考えつきますよね。
え?かかとがあがらないようにするにはどうしたらいいって?
それもプリエ本に書いてあるのでそっちを読んでください。
ということで今週のポッドキャストはここまで。
来週はまたブログピックアップに戻ろうと思います。
このように私に聞いてみたい質問がある人はhello@dancerslifesupport.comに「ポッドキャスト質問」と明記してお送りください。
この言葉を書いている理由は、ポッドキャストの質問には答えているけれど、メールでの質問には答えていないからです。
DLSのコンタクトページには、個人的なケガや体についての質問にはお答えできません、って書いてあるんですが、そういうメールがまだ届きます。
実際に見たり、治療しないとわからないエリアですし、
どこが痛い、と言われてもどれくらい痛いのか?などが分からないので、お答えできないんです。
現時点ではセミナー会場での質問コーナーと、ポッドキャスト質問、という言葉が入った質問にだけお答えしていますので、ご了承ください。
ということで、長くなってしまいましたが、また来週のポッドキャストでお会いしましょう。
ハッピーダンシング、佐藤愛でした。
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