ほんのこの前まで、FBで10日間だけど特設グループをやっていたので
1週間ちょっとはかなりの時間をFB内で過ごしていました。
そこで流れてきた記事で「オシムの言葉で渡欧した日本人医師。最先端のスポーツ医学に触れた衝撃。」というものがありました。
最先端のスポーツ医学、という言葉に惹かれてさっそくクリック。
だからさ、SNSにいるとちょっとチェック…が1,2時間になるんだよね・・・笑
最初のページから超!がつくほどのいいメッセージがあったので抜粋してDLS流に読んでみます。
怪我を押して試合に出場し、未来を絶たれた若い才能
この記事全体を読んで、ストンと腑に落ちたことがあったんです。
なんで、DLSのメッセージが浸透しないのか。
あ、日本でもお金の入るサッカー業界でさえこんなに遅れていたら、バレエ界はもっと遅れてる。
だから、「愛さんの言っている事は分かるけど、そんなにうまくはいかないんですよ」と言われるのか。
その代償になっているのは若い、才能のある子達。
サッカーも、バレエも子供たちの憧れ!という位置にある職業なので、大勢の子供たちが習っていますね。
だからね、替え玉がたくさんいるのよ。
だから予防なんて考えなくてもいいんじゃないって思われるのでしょう。
少なくとも、バレエ界(世界中でも!)はそのような感じ。
日本の選手は治してもらうという受け身の意識が強い
本当にそう。
でも、治療家も痛い、痛くない、で判断すると思う。
だから、
- 痛い=じゃ、踊るなよ。
- 痛くない=じゃレッスンに戻れば?
となる。
んで、踊りに戻ると痛いからさ、
また
- 痛い=じゃ踊るなよ。
に戻るんだよね。
根本となる原因究明(だいたいはテクニック)や、リハビリ(筋力や踊りの癖を直すなど)をしなければ、
痛い、休む、踊る、痛い、休む…
のサークルにはまるだけ。
技術的には世界のトップにも、もう遜色ないです
これはバレエでもそうだと思います。
ってか、そうだと知っています。
私は個人的にAko KondoやAkane Takadaを知っています。
だから言える。
彼女たちのレベルは世界トップ。
だからこそ、国は違えど世界トップのバレエカンパニーでトップに君臨しているわけですよ。
どんなバレエ団にも(海外からのダンサーを使う場所ならば)、日本人ダンサーはいます。
バレエ学校でも同様に日本人ダンサーは絶対に存在します。
だからね、「日本人だから」という言い訳はもう使えないでしょう。
体型、顔の大きさ、手脚の長さ、というのも、もういいわけには使えないでしょう。
でも、トップバレエ学校ではないところで働いている身として知っている事があります。
それは、上手な子は、どこにいても上手である。
という事実。
ずば抜けていれば、いい学校、カンパニーに行ける。
大事にされるし、ケガしても素晴らしい医学チームがついている。
上に挙げた二人がいるカンパニーは素晴らしい医学チームがついています。
彼らがケガしないラッキーな人達なのではない。
直す人達がしっかりとしている。
全員が必ず成長する
たまたま才能のある子がいて、たまたま成長するのではなく、全員が必ず成長する。
ここ!
これが私の願いです。
上で書いたように、ずば抜けちゃったらいいのよ。
だけど、そうではない子達、(DLS内では笑)俗に言う19歳の愛ちゃん、がたくさんいます。
夢があり、そこそこ踊れて、将来もしかしたら…な子達。
その子達を「たまたま」カンパニーじゃなくって、「コンスタントに」カンパニーレベルに持っていけたら素晴らしいんじゃないかな、って。
別にカンパニーじゃなくてもいんだけどね。
- 楽しく踊り続ける。
- 次の世代を指導する。
- バレエで培った感覚を使って、他の分野で花咲く。
これでもぜんぜんOK!
一番避けたいのは、バレエのせいで慢性の痛みがあり、人生が幸せでない。
という子達。
これは、心も、体も。
だからね、私はストレッチとかそういうものに対してすごく敏感なの。
元々そういう体の人がやればいいよ。
だけど、そうじゃない子達(99%以上の子達)は、そういった非科学的なストレッチが原因でケガをする。
努力すればするほど、ケガをする。
そして自分に自信をなくし、バレエは向いていないんだ、って若い時の挫折を感じる。
そんなの、悲しくない?!
そのケガを直す人は・・・いない。
情報をシェアする大きな目的は、怪我の予防と減少
この言葉は
ドクターたちの姿勢がまったく違っていた。研究の先端性を競うのではなく、新たな知識や経験を進んで共有しようと努めていたからだ。情報をシェアする大きな目的は、怪我の予防と減少だった。
という文章の一部です。
流行りのもの、目新しいものに飛びつく、のは辞めてほしいと思うンだよね。
○○ダイエット、とか、XXストレッチ、とか。
このまえ、5本指タイツをはじめ、ちゃんと分かってないとケガやテクニックを妨げるアイテムを売っている人と話した。
そうしたら「ニーズがあるから作っている」という事でした。
ニーズがある、というのはどうやってチェックしたのか私には分かりませんが、
たしかに、消費者(選手、ダンサー)のレベルが上がらないと、変なアイテム、シューズ、セミナーは増えるでしょう。
シューフィッターさんがDLSのセミナ―に参加してくれて、
「知らない事だらけでした」
と教えてくれる。
消費者は知らない。
売っている人も知らない。
ケガをするのはダンサー。
自分を守るものはやっぱり知識。
Happy Dancing!を目指すために
メジャースポーツでも大変なことは、バレエではもっと大変です。
でも、DLSのネットワークではそれが毎年少しずつ変わっていっていると信じたい。
ブログを読んで、ケガに対する考え方が変わった子。
セミナ―に参加して、自分に自信が持てるようになった子。
このまえの春のセミナ―で、14,15歳の子達がこのような感想をくれました。
14,15!
こうやって次世代のダンサー達が考え方を変えてくれたら、
私はこれ以上嬉しいことはないよ。
今では、毎年恒例の冬期バレエ講習会ですが、2015年が初だったのね。
最初の講習会に出てくれた子の中には、
勉強熱心なバレエ教師になった子もいるし、
大学院でバレエの動きを研究している子もいる。
もちろん、プロになって踊っている子もいる。
全員、色々な意味で成功者だと私は思う。
冒頭でもお話したグループ、特設だから消さなければいけないんだけど、
その中の暖かいこと!
600人近くの人達が参加してくれたんだけど、コメント欄ではお互いの写真に笑いあったり、
コメントし合ったり、いいねや♡が飛びかったり。
オンライングループって顔が見えないから、ひどいことを書く人がいるじゃない?
YouTubeのコメント欄や5ちゃんねるとかもそうだね。
だけどね、DLSのグループはとーっても素敵だった。
スタジオ内での敵対心や、先生の悪口なんてなく、ただみんなでターンアウトマニア♡ってやっているだけ。
すごく素敵じゃない?
そんな、Happy Dancing!を増やすこと、それがDLSを通じた私のミッションなんですよ。
DLSをフォローしたり、シェアしたり、本を買ってくれている皆さん。
皆さん、一人一人がhappy dancing!を増やしている張本人なんです。
「19歳の愛ちゃん」を代表して、感謝いたします♡
Happy Dancing!