2年ほど前。
セミナ―にきた方の一人がO脚に悩んでいました。
んで、セミナー内で足のエクササイズを行ったら、ビフォア―アフターがはっきりするくらい違いが出ました。
「これで悩みが解決しました!」
数年後。
FBのコメントで「それで私のO脚を直して下さい~」的な事が書いてありました。
ここから学べること。
むやみやたらと佐藤愛をSNSでお友達リクエストしないこと。
私、見てますよ笑
楽な方へ流れるのが人間
自分でやるよりも、他の人にやってもらった方が楽じゃないですか。
エクササイズを地味に毎日続けるよりも、治療家さんに直してもらった方が楽じゃないですか。
分かりますよ、気持ちは。
バレエの立ち方ブックにO脚とはどういう形の脚で、どのようにやったら矯正できるか?って書いてあるけど、
それをやり続ける人はほとんどいないのも知っています。
でもね、私がご紹介しているのは「こうであろう」という理論ではなく、生徒達で効果が出たものだけなんです。
毎年500人以上のダンサーと仕事するんですよ?私。
上手な子と上手になる子、でもご紹介した、O脚だった子。
彼女の脚は2年間でかなり形が代わり、今は日本のバレエ団で踊っています。
効果がでるから、みんなに説明するわけよ。(やるかやらないか、は本人次第。)
プロになる人が口を揃えて言うのは「努力」
羽生結弦さんのインタビューで「やるべきことはやった」的な言葉が多く見られますが、
どんな世界でもトップレベルの人達は努力すべきことを知っていて、しかも努力してきているという自負があると思うんです。
ダンサーだってそう。
高田茜さんの練習風景を見ていても思うけど、他の人の何倍も何倍もやっている。
バレエ学校に来てくださった時は、生徒達に25回やりなさいよーと言っているカフライズを50回以上ひょうひょうと行い、
ホリディなのに、凄い汗の量でバーレッスンを行い(生徒たちは同じレッスンを受けているのにそーでもない)、時差ぼけで、リハ続きなのに、夜にジムに行って自分のトレーニングをこなす。
バレエ学校レベルで、ガラで全幕を踊るのでもなく、1回のパフォーマンスだけで。
これだけやる彼女。
だからトップなんだろうね。
直して下さい、という態度を改める
治療もそうだけど、○○してくださいっていう態度はやめようよ。
治療「だけ」じゃダンサーの痛みはなくならないという記事でも書いたけど。
誰かにやってもらうだけでは一時的な効果しかありません。だからリハが続くと、ちょっと難しい動きをすると、ポワントで踊る時間が長くなると痛みが戻ってくるのよね。
確かに、スタジオ運営や発表会準備、家族とのバランスや学業両立。
疲れちゃうのは分かりますよ、
誰かに頼りたくなっちゃうのも分かりますよ。
でもね、生徒達はこういう部分見ています。感じています。
よいコーチの元でよい選手が生まれるのは、指導内容だけでなく、その人を絶対信用しているからだと思う。
そういうところをお母さんや先生達は見ています。
そして「うちの子、本気でバレエしたいのかしら?」「今から諦めた方が彼女のためになるんじゃないか?」って思われてしまいます。
面白い数字をご紹介します。
「絶対に上達するトレーニング法」という記事、3パートに分かれているんだけど、最初の記事にいいねをしてくれた人達は200人越え。
パート2は120くらいと少なくなり、パート3は80ちょっと。
パート1ではどうやって?の部分、パート2では努力の方向、パート3では実践と具体的なエクササイズをご紹介していました。
つまり、読み進めるにつれて、やらなければいけない事が見えてくる。
絶対に上達するの、教えてちょーだい!
から
こんなにやらなきゃいけないの?に変わるってことね。
そうするとつまらないよねーやっぱりさ。
ターンアウトもしかり
ターンアウトだって努力しないといけないって分かってるけど、
ターンアウト整体、すぐに開脚できるようになる!とかが売れる訳さ。
(第二作になるターンアウトできてますか?ブックはまたまた分厚いです。またまたいっぱいエクササイズ付きです。またまた先行予約特別がついてきます!)
よく考えたら、セミナー内の2分程度で足の形が変わったら、それは即効性抜群なんですよ。
だけど継続するのは・・・ねぇ。
努力の方向性を確認するため、プロの知識を借りるために治療家やトレーナーはいるんですよ。
ただ、貴方が錦織圭選手レベルでない限り、治療家トレーナーは毎日一緒にいてくれません。
バレエカンパニーのトップでも無理です。
何十億っていうお金を動かす世界ナンバー5とかでないと無理です。
だけど彼だって、最初からトップ5ではなかった。
話はちょっとずれますが、留学中の英語もこのカテゴリに入ります。
クラスで言われた事がわからなくても、先生が来て助けてくれる、海外留学生だから甘く見てもらえる、と思っていると悲しい目にあうのは自分です。
先生は助けてくれません。
それは先生の役目ではないから。
学校で授業についていけない場合、塾に行ったり家庭教師をつけたりしますよね?
できない事があったら、自分で解決する方法を「学校の外で」探さなければいけないんです。
留学生だから甘く見てもらえる、っていうことはあなたをしっかりと評価してくれない、ってことですからね。
それもそれで悲しいでしょう?
ダンサーとして、人間として自立する
バレエダンサーにならなかったとしても、バレエをやっていた事が人生のプラスになります。
音楽性、表現、努力、身のこなし、身づくろい・・・
たくさんのことを学ぶはず。
そしてその中に、幼い頃から自立する。というのがあります。
- 自分の面倒を見る。
- 自分に責任を持つ。
- 自分をサポートできる。
素敵じゃないですか。
自立し過ぎているからバレエ団に入れない、会社で役に立たないって事はありません。
時々、頭の古い、自分に自信のない男性が「自立してて可愛くない」なんて言うかもしれませんが、そんな人お引き取り頂きましょう。
人間関係(たとえそれが恋愛関係でも)で必要なのは、お互いを高め合う関係。
そのためにはみんなが前を向いていなければいけません。
いつもお姫様抱っこではいけないということです(そして男性の疲労骨折や腰痛などにつながりますのでやめましょう!)
Happy Dancing!