サプリメントとしてのエクササイズ #2016春期来日ツアー

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サプリメントとしてのエクササイズ #2016春期来日ツアー

今年で5年目となるダンサーのためのボディコンディショニングセミナーはいつも通り東京で行われました。

#2016春期来日ツアーのテーマはTシャツにも書いてあった通り

「違う結果が欲しかったら、違うことを試さなきゃ」

 

私の中でも色々と違うことを試しました。

初めての場所、人達、ゲスト・・・

5年も続いた東京セミナーでは何を変えたのか?

 

ストリームライン化しました。

 

エクササイズの数をがつっと減らし、だけど「正しく」できることにフォーカスしたのです。

 

毎日のようにDLSには相談メールが来ます。

ほとんどは○○を上手にするためのエクササイズ。

 

最近、特にDLSでバレエレッスンを行うようになった去年からひしひしと感じているのは、

餅は餅屋。

という言葉です。

 

ダンサーは踊らないと結局上手にならないんです。

いくら足の裏の筋肉を鍛えても、ポワントで踊らないと、ポワントでは踊れるようになりません。

ターンアウトのための整体に行っても、レッスンで使えないと意味がありません。

 

特に教師の人達はエクササイズが好きな傾向にあるのも気づきました。

もちろん、正当な理由から。

生徒がケガしているから、普通のレッスンに参加できない。

他のスタジオからうつってきたので、基礎が出来ていない。

受験で休んでいるからその時のエクササイズ・・・

 

バレエ学校の様に毎日毎日、バレエに集中できる環境ではないので、

このようなサプリメントエクササイズが大事になってくるのはよくわかります。

 

5つのエクササイズを正しくやる方法、

出来ない1つを様々な方法でできるようにする応用の仕方。

いつもやっているストレッチを考える習慣。

 

これらをカバーしたのが今回の東京セミナーでした。

 

例えば、つま先を伸ばしたい!というゴールがあったら、

つま先を伸ばすエクササイズを考える前に、つま先を伸ばすレッスンをしているのか?考える必要があるのです。

タンジュが正しくできていないのに、つま先を伸ばすエクササイズをしても意味ありません。

 

だって、いくら正しい筋肉を鍛えても、

正しい使い方が分からないと使えないでしょ!?

そのためには結局、正しくレッスンをする必要があるのね。

 

使い方は分かっている。だけどそれをやるだけの筋力やコーディネーション力がない、のならばエクササイズの必要があるでしょう。

 

  • 正しいタンジュをすると脚がつる!→エクササイズで筋肉を強くする
  • ジャンプの時につま先が伸びない→バーレッスンで早い動きでのつま先強化をする
  • ポワントでつま先が弱い→センターレッスンのルルベでぐらぐらしない強さを作る・・・

 

レッスン、という食事があって、そこで足りないものをサプリメントとしてエクササイズするんですよ。

サプリメントとしてのエクササイズ #2016春期来日ツアー (2)

今回の東京セミナーでおおきな壁になったのが「まっすぐの背骨」でした。

真っすぐの背骨には3つのカーブがあることは知っている。

バレエの時にこれらのカーブを伸ばしつつ、だけどキープして踊る、ということも知っている。

でも出来ないっっ!!!!

5番ポジションでさえ真っすぐになれないっっっ!!!

 

ここでは、サプリメントのエクササイズが必要ですよね。

んで、分かったことは、4つ這いさえ真っすぐにできないということでした。

そーなの。

バレエダンサーの前に人間にならなきゃいけないの。

 

4つ這いでタックしていたら、片足立ちになったら絶対にタックするから。

だって、4つ這いでは両手、両膝が地面についていて、地面を見ているから真っすぐを確認するのはとても簡単なはず。

 

片足立ちだったら・・・片足しか地面についていないでしょ?

たぶん、ポーデブラをしたり、足を上げたり、顔を付けたり、

もしかしたらポワントシューズかもしれないよね。(その方がぐらぐらする)

 

ターンアウトする前に真っすぐ立つ。

クドゥピエのラップポジションの前にしっかりと伸ばす。

ピルエットの前にルティレでバランスをとる。

 

こういった基礎の部分をやらなかったら、エクササイズの効果はなくなってしまいます。

(私のストーカー お友達の猪野さんの記事・見つからなかったけど・・・にもありましたが、

バレエの筋肉をどーのこーのの前に全身鍛えないといけない人もいるしね。)

 

バレエダンサーへのエクササイズ、という考えがすごく広まっている最近。

これね、2012年に私がダンサーのためのボディコンディショニングセミナーを始めたときはありませんでした。

5年間ですごく進歩したエリアだと思う。

ウエイトトレーニングへの理解とかもでてきたし。

だけれど、結局「何のために」エクササイズをしているのか?と考えたらバレエのため、舞台で踊るため。

 

 

  • ケガして踊れないからエクササイズで体を作る。
  • レッスンに行く時間が少ないから自主練に。
  • 弱点を鍛え、体のバランスを整えるため。

これは素晴らしい考え方です。どうぞ続けてください!!

 

だけど、エクササイズのためにレッスンを減らしちゃったら?

エクササイズをしているからって難易度の高いステップばっかりやっていたら?

はたまた、プリエ、タンジュ・・・という基礎の動きへの理解が足りなかったら!?

 

サプリメントとともに、いつものレッスンを見直すきっかけになったら嬉しいです。

 

Happy Dancing!

ai

 

 

 

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